ストロー:絶望の淵で (2025):映画短評
ストロー:絶望の淵で (2025)
良い意図を持つメロドラマ風スリラー
タイラー・ペリーお得意のメロドラマ風スリラー。黒人女性たちの言葉を代弁するという意図は十分に伝わってくる。この2年で5本の映画を監督したペリーは、今作をわずか4日間で撮影したとのことで、最初から最後まで苦しみっぱなしのタラジ・P・ヘンソンには強烈な体験だったのではと思うが、彼女は実にすばらしく、自然に応援してしまう。なので、脇の(白人)キャラクターやせりふがややステレオタイプだったりしても目をつぶっていたが、クライマックスで明かされる “サプライズ”に驚愕。あれは完全に余計。素直なストーリーにしたほうが映画のためだったと思う。ヘンソンを支えるシェリー・シェパード、テヤナ・テイラーも良い。
この短評にはネタバレを含んでいます