新ローマ教皇レオ14世、コンクラーベ直前に映画『教皇選挙』鑑賞していた

現地時間8日に新教皇に選出されたレオ14世も、ローマ教皇の死去に伴い枢機卿たちが新教皇を決めるコンクラーベを描いたレイフ・ファインズ主演映画『教皇選挙』(2024)を鑑賞していたのだという。レオ14世の兄であるジョン・プレヴォストさんが NBC Chicago に語った。
エドワード・ベルガー監督の『教皇選挙』は、第97回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した上質な政治スリラー。コンクラーベの進行プロセスが正確に描かれていると評判で、先月21日にフランシスコ教皇が亡くなりコンクラーベが開かれることが決まると、注目度が急上昇。Prime Video で配信中のアメリカでは視聴者数が前週比で3,200%増となり、劇場公開中の日本では興行収入7億円突破の異例のヒットとなっている。
現在の枢機卿の多くはフランシスコ教皇によって任命されたため、コンクラーベは今回が初めてという人も多かった。そのため先日には、リサーチを兼ねて同作を鑑賞した枢機卿たちもいるとPOLITICOが報じていたが、初のアメリカ出身教皇となったレオ14世もその一人だったようだ。
コンクラーベ直前にどんな会話を交わしたかと地元 NBC Chicago に聞かれた兄のジョンさんは、「『準備は出来ている? 映画「教皇選挙」は観た? 観たら、コンクラーベでどう振る舞えばいいかわかるよね?』と聞いたら、彼はちょうど映画『教皇選挙』を観終えたところだったんだ(笑)。だから、どう振る舞えばいいかわかっていたんだよ」と穏やかに笑って明かしていた。ジョンさんはその他、パズルゲームのWordleや Words with Friends をしたとも語り、映画『教皇選挙』の話題も含め、重圧のかかっている弟の気を紛らわせ、ただ笑えるような話をしたかったのだと優しく続けていた。(編集部・市川遥)