25万本の骨&5500個の頭蓋骨…『28年後…』恐怖の塔“ボーン・テンプル”公開

ダニー・ボイル監督がメガホンを取る『28日後…』(2002)シリーズ第3弾『28年後…』(6月20日全国公開)から、おびただしい数の頭蓋骨や人骨が積み上げられた不気味な塔“ボーン・テンプル”を捉えた特別ポスターが公開された。
【動画】感染拡大から28年…シリーズ第3弾『28年後…』予告編
『28日後…』は、人間を凶暴化させるウイルスが蔓延したイギリスを舞台に、生き残った人間と感染者のサバイバルを描いたホラー。ボイル監督と脚本家アレックス・ガーランドが再タッグを組んだ『28年後…』は、ウイルスのパンデミックから28年後の世界が語られる。
特別ポスターに描かれているボーン・テンプルには、ボイル監督が本作に込めた「メメント・モリ」というメッセージが込められている。メメント・モリとは、ラテン語で「死を忘れるな」という意味。この塔は、感染者だらけのイギリス本土で生きるケルソン博士(レイフ・ファインズ)が、25万本以上の骨と5,500個もの頭蓋骨を積み上げて築いたものだ。

ケルソン博士は「人間は必ず死ぬ。感染者もそうでないものも、死者は皆同じなのだ」と聖職者のように死者を分け隔てなく敬っており、ボーン・テンプルはその信条を具現化したもの。この塔は、リトアニア北部・シャウレイ郊外で無数の十字架が立ち並ぶ「十字架の丘」や、コロナウイルスによる英国内の死者数と同じ約15万人分のハートマークが描かれたロンドンの追悼壁など、死者の記憶を刻んだ実在のランドマークを彷彿させる。
またポスター上部には、主人公ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の息子スパイクがボーン・テンプルに登り、頭蓋骨を掲げている様子が描かれている。ボイル監督は、「スパイクには素晴らしい島の家があるのに、なぜ危険を冒すのか」とその行動の裏に重大な事情があることをほのめかしている。(編集部・倉本拓弥)